獣医師の声

獣医師の声

獣医師の声

澤村めぐみ 獣医師(沢村獣医科病院をどうぶつ統合医療センター・院長)

現代、ヒトと同様に動物もアレルギー性皮膚炎や免疫疾患、腫瘍などの難病が増えています。また、たくさんのペットフードがある中で何を食べたらいいのか悩むことも多いと思います。

私は、現代西洋医学をベースに食事指導、漢方、鍼灸治療などのホリスティック医療を組み合わせた統合医療を行っています。適切な食事は最も治療のベースになると考えます。

バーフダイエットの給餌により、慢性的な嘔吐や下痢などの消化器疾患や、腎不全、肝臓胆嚢疾患時などにおける食欲不振に対して、処方食よりも食べつきがよく元気を取り戻し、症状も改善が見られることが多々あります。バーフダイエットは犬猫にとって生物学的により適切な食事だと考え、飼い主様に積極的におすすめしています。当院ではバーフダイエットを与えた際にほぼ90%の動物が喜んで食べます。そして殆どの子で便の状態が改善し臭いがなくなり、筋肉が付き、皮膚や毛艶、尿石症など様々な状態の改善が見られています。軽症のアレルギー性皮膚炎などの場合、適切な食事だけで改善することもあります。個体の体質に合わせた種類のバーフダイエットに野菜ペーストを足すこともあります。生食というとハードルが高いイメージがありますが、生肉のドッグフードと思えば身近な存在になると思います。私の愛犬イタグレのまめも0歳から13年間バーフダイエットを食べていて病気知らず、健康で元気いっぱいでいることに私自身とても満足しています!

越久田活子 獣医師(おくだ動物病院・副院長)

ドッグフードの研究、発展がめざましい昨今、一般飼い主が愛犬にどれを食べさせれば良いか悩むのも事実です。テレビや雑誌など、メディアのコマーシャルに翻弄されたりもします。世界に1頭だけの大切な愛犬のために、何をどうしたら喜んで食べてくれて、しかも健康に良い食餌とは・・・と。

実際に私もクライアントから食餌の相談を受けることがしばしばあります。ドッグフードを食べてくれない、缶フードだけで大丈夫かなど。そのような時に、生食を薦めてみます。生食はその子に合った適切な材料で、わが国の気候風土に育った、四季折々の旬の野菜などを混ぜて与えることにより、健康を維持でき、特に老齢犬には、身体を温める食材を選ぶこともできます。いわば手作りフードの元祖とも言えるものです。ドッグフードを食べなくなった子は、生食で犬らしい食べ方を取り戻し、その上健康状態も良好に経過しています。また、缶フードだけ食べていた子は便の状態が良くなり、心身ともに健康で暮らしております。

家族の一員である愛犬のために、その飼い主として食餌という引き出しに生食も入れてみたらと思います。

石崎俊史 獣医師(石崎動物病院・院長)

問題を抱えた老犬のお食事をドックフードからバーフ・ダイエットに切り替えると特に、多くの飼い主さんから「元気になった」「毛艶が良くなった」「口臭が無くなった」「身体が引き締まった」「食事をとても美味しそうに食べる」などの感想をよく耳にします。人間を含めて、多くの添加物に囲まれた現代を、健やかにそして、穏やかに生きるには色々な要素が挙げられますが、私が実感することは、安全な素材で、遺伝子に沿ったお食事を、遺伝子に沿った形で戴くことが一番大切だと感じます。「自然からの恵(エネルギー)を戴くには、正しい法則に合わせて正しく戴く必要がある。」と早く気づくことだと思います。

石野孝 獣医師(かまくらげんき動物病院・院長)

動物病院のひとつの使命として、「食欲のない動物にいかに食べさせるか?」があります。そんなとき、ペットパティースの生食が大きな武器になることがあります。

14歳、メスのコリーのチョビは、変形性脊推症と慢性腎不全を患って、半年前から寝たきりでした。オーナーに毎日の点滴を指示しましたが、ある日「1週間以上も食欲廃絶」の連絡を受けて、往診に伺うことになりました。正直、もう手を充分尽くしておりましたので、私は聴診器とカンガルーの生肉をバッグに詰めて往診に向かいました。チョビは動くことも出来ず、ただベッドに横たわっていました。私はチョビにカンガルーの生肉を差しだすと、驚いたことに「ムシャ! ムシャ!」と頭を持ち上げ、野生動物の目つきをして、一枚「ぺろっ」とすばやく平らげてしまったのです。これにはオーナーもびっくりしましたが、私も驚きました。それ以後、カンガルーの生肉だけで1ヶ月以上も食事を取り続け、最後は安らかに永眠しました。

生後6ヶ月のオスのトイプードルのルナは、離乳後から食が細く、オーナーは頭を悩ませてきました。私もさまざまなドッグフードのサンプルで試行錯誤しましたが、全く効果なし。次第にルナはどんどんやせ細り、骨と皮だけになってしまい、体重も2kgをきるようになってしまいました。検査をしても特に異常は認めませんでした。ある時、カンガルーの生肉を最後の手段にと与えたところ、ものすごい食いつきで食べ始めたのです。それからというもの、他のフードは食べなくても、生食だけはおいしそうにたいらげてくれます。

今ではうちの病院の保冷庫には、ペットパティースの生肉はなくてはならない存在になっています。

山崎恵子氏(ペット研究会「呉」主宰/優良家庭犬普及協会常任理事)

私は長年犬、猫をはじめとする多くの動物達と生活してきました。その中で彼等の生命を支える基本である「食」に関しての自分なりのこだわりを持っています。我が家の犬達はもう何年も間、生をベースとした手作り食を食べています。栄養学的の専門家でなくても自分の人間の家族を何10年にも渡り支えてきた主婦としては動物家族に対しても同様にしたいという気持ちが強くあったのだと思います。そのこだわりの中で忙しい時期や手をかけることのできぬ時に使用させていただいているのがペット・パティースです。どこが良いかをここで長々と述べる訳には行きませんが、その品質に関して最も納得できるポイントとは生食や自然食を食べさせているときと便の色や質、回数が全くかわらないのです。赤ちゃんのうんちを見ながら体調を考える母としては最高の指標だと思っています。

宮野のり子獣医師(動物病院NORIKO・院長)

私どもは、西洋医学を基盤に体にやさしい統合医療を行っていますが、根底にはペットが病気に、ならないように予知予防を心がけています。

まず、来院する犬猫には必ず食餌のことを伺って、その子にあったものを指導します。何故かと言うと多くの病気は食餌がキチンとしてれば防げるからです。その中で特に、犬には生肉を薦めています。それがバーフダイエットです。但し最初から生をそのまま与えると、ペットフードになれた子は下痢をするので、少しずつ今までの食餌と混ぜて食べさせます。嗜好性も抜群です。

このような指導を、これからは多くの獣医師が行わなくてはいけないと思っています。

犬は生肉を食べると、善玉腸内細菌が多くなり腸が丈夫になり、皮膚が強くなって、毛づやも良く、余分な脂肪もとれ若くなります。とても健康になるので是非与えてください。

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